yucken の業務上電脳 Tips 日記、なのだよ。-弐式-

いまさら電脳 Tips といふものを、書いてみむとして、するなり.元々は広い意味での電脳(コンピュータ)の Tips を書いていたのですが,いつのまにか,解析ツールの「電脳 ruby」と IDL の Tips がメインに (・)>

ひとつの USB フラッシュメモリーに、Mac の TimeMachine 用のパーティションと Windows のデータ用のパーティションを実用的に共存させることは (簡単には) 「できない」

否定的なタイトルですが。以前やろうとしてできなかったのに、表題のことを、また試そうとしてしまいました。なんでできないと考えるかを記事に書いて、同じ過ちを繰り返す確率を減らそう*1ともくろみます。同じ過ちは繰り返しませんから。

何をしようとしたか

ひとつの USB メモリーを 2 つのパーティションに分けて、1 つを Mac のバックアップ (Time Machine)、もう 1 つを Windows のデータ用 (+ Mac とのデータやり取りも) と考えました。これは多分できません。少なくとも、(1) Windows になんらかのサードパーティーなアプリケーションをインストールしない、(2) Mac のディスクユーティリティーのみを用いる、の 2 つの条件化ではできなさそうです。

できない理由

まず事実を挙げていきます。

  1. Mac のディスクユーティリティを用いて USB フラッシュメモリーをパーティションに分けようとするには、「GUID パーティションマップ」で「消去」 (ディスクの初期化) しないといけない。(「Apple パーティションマップ」というのも選べるのですが、それだと、なぜかパーティション分割できるようにならない、ならなかったと思います(うろ覚え)。名前からして Windows では使えそうにないですが)
  2. 「GUID パーティションマップ」を用いて「消去」(ディスク初期化)すると、ディスクの先頭部分に必ず 200 MB の不可視*2パーティションが作られる。
  3. Windows は USB フラッシュメモリーに複数のパーティションがある場合は、先頭パーティションのみしかマウントしない (見えない)。

以上を考慮すると、

ということです。

なんとかできないかなあ…

そこまで時間がないのでまだ試していないのですが、以下の方法を試せば何とかなるのかも…

  1. サードパーティーWindows 用ディスクパーティション管理ソフトを買ったりダウンロードして、上記の GUID 先頭パーティション (200 MB) を拡張する。
  2. fdisk で、以下同文

とはいえ、Windows 側のみで 200 MB より大きいデータを運ぶことはできても、Mac とのデータやり取りはできないんですよねえ。そもそも、GUID の先頭パーティションに余計なものを入れると、今度は Mac 側で Time Machine 用のパーティションにも悪影響を与えそうだし。

なので、あまり賢いことはできなさそうだなあ、という感じです。

おまけ: Windows で USB フラッシュメモリが 200 MB しか認識できなくなった場合

以上のように、Mac 側のディスクユーティリティで GUID パーティションを設定すると、Windows 側では USB フラッシュメモリが 200 MB しか認識できなくなります。Windows 側で、この「200 MB」のメモリをフォーマット初期化してもダメです。200 MB のディスクにしかなりません。こういう場合は、

すれば「治り」ます。FAT32 だけじゃなく、直接 exFAT のような「使える」形式にできたかどうかも確認すればよいのでしょうが、今日はそこまでやる元気はありません。

*1:それでもまたトライしそうな気がするのが悲しいですが。少なくとも記事にしておけば、無駄なトライをやる確率は減らせるはず

*2:Mac 側から見て見えない